歴史ある酒蔵が映し出す日本の課題 海外市場で生き残る道は
毎日新聞
2022/3/6 10:00(最終更新 8/24 20:46)
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東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュ、シンガポールの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第44回のテーマは、日本の酒造りの未来。成人になり初めて飲んだ酒が日本酒だったという聯合早報(シンガポール)の符祝慧・東京特派員が蔵元を取材し、課題を乗り越える方法を探った。
日本人は宴会好きだ。江戸時代には独特の居酒屋文化を生んだ。現代の日本では、酔った人が地面や電車の車内で転がる様子がツイッターに投稿される。やがて私は、日本人が酒を飲まないと本音を口にできないと分かった。酒文化がなければ、現代の日本人が抱える仕事のストレスは発散できないだろう。
日本酒と郷土愛も分かちがたい関係にある。日本酒の産地として知られる京都市は2013年に「日本酒普及条例」(清酒の普及の促進に関する条例)を制定(https://w…
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