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旅の途中、国境って何だろう?とよく思った。30年ほど前、中国の田舎町を散歩していたら、地元の人が突然「あれは外国の鳥!」と空を指さし、それでミャンマーとの国境を越えたことを知った。20年ほど前、エストニアの南端の村で、毎日のようにラトビアとの国境を越え、スーパーに徒歩で買い物に出掛ける人を見た。
のどかな国境の街で、アフリカや中東の地図上の「長い直線の国境」がどれほど乱暴に引かれたかに思いをはせた。
インタビューはおろか、ナレーションもテロップもないドキュメンタリー映画「国境の夜想曲」(ジャンフランコ・ロージ監督)を劇場で見た。ロシアがウクライナ侵攻を開始した2日後のことだ。
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