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縮むマチのいま

北海道夕張市が2007年3月6日に財政再建団体に指定されてから15年。縮小するマチのいまを追います。

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夕張 財政破綻から15年/中 交通整備「攻めの廃線」 夕張支線 バスが代替「高齢者には便利」 /北海道

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市内を循環する代替バスに乗車する市民=北海道夕張市清水沢で2022年3月4日、真貝恒平撮影
市内を循環する代替バスに乗車する市民=北海道夕張市清水沢で2022年3月4日、真貝恒平撮影

 2月下旬、吹雪で数十メートル先も見えない中、かつて石炭と人々を運んだ列車が止まったJR清水沢駅の旧駅舎は、うずたかく積もった雪に埋もれていた。夕張市が財政再建団体の指定を受けた12年後の2019年3月末をもって、JR石勝線夕張支線(新夕張―夕張間16・1キロ)は廃止され、清水沢駅も122年の歴史に幕を下ろした。

 「駅が雪で倒壊しないか心配だね」。旧駅舎近くの「駅前食堂」では、調理場に立つ吉田恵美子さんが外を見ながら不安げな表情を浮かべた。住民にとって旧駅舎は今も大切な存在だ。店内の壁には往時の駅や廃線セレモニーの様子を撮影した写真が飾られていた。吉田さんは「石炭を運んでいた頃は駅に線路がいくつもあって列車が止まっていたけど、閉山後は乗る人も少なかった。(廃線から)まだ3年だけど、懐かしいという気持ちしか…

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