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NHK字幕問題 市民活動への敬意感じず ドキュメンタリーは失敗の連続、自由な議論必要

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インタビューに答える永田浩三・武蔵大教授=東京都千代田区で2022年2月22日、宮本明登撮影
インタビューに答える永田浩三・武蔵大教授=東京都千代田区で2022年2月22日、宮本明登撮影

 NHKの番組制作を巡るトラブルを聞かされるのは、これで何度目だろう。2021年夏の東京オリンピック開催に反対する市民のデモが、カネで買われた運動だったかのような誤った字幕付きで放送されたNHKのBS番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」。もはやドキュメンタリーとは似て非なる番組と言うしかない。

 NHKで優れたドキュメンタリー番組を残し、現在は武蔵大教授を務める永田浩三さん(67)が、言葉を選びながらゆっくり話し出した。

 「大阪拠点放送局の制作番組ですが、大阪局では14年にも『出家詐欺』を扱ったドキュメンタリーでやらせ問題があり、NHK全体で匿名の証言者が登場する場合のルールやチェックを厳しくしました。それが機能しなかった。何よりも気になったのは番組の構造です。番組制作に当たった人が、そもそも五輪に反対するデモを怪しげなものとしてとらえていたのではないでしょうか。冷ややかな視線に違和感を覚えました」。番組は、放送…

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