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高校野球物語2022春

18日開幕の第94回選抜高校野球大会。憧れの甲子園を目指し、白球を追い続けてきた人々の物語をつづります。

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高校野球物語2022春

松井秀喜さんと三遊間を組んだ星稜・林監督 早すぎる退任と美学

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打撃練習をする選手に動画を見せて指導する林和成監督(左)=金沢市で2022年2月5日、滝川大貴撮影
打撃練習をする選手に動画を見せて指導する林和成監督(左)=金沢市で2022年2月5日、滝川大貴撮影

 星稜(石川)の林和成監督(46)はセンバツを最後に3月末で退任する。米大リーグなどで活躍した松井秀喜さんと星稜の現役時代に三遊間を組んで「5打席連続敬遠」を目の当たりにし、監督として2019年夏には奥川恭伸(ヤクルト)をエースに擁して準優勝した。実績は十分で、年齢的にもこれからと映る。なぜ「早すぎる決断」をしたのか。

「満足することは一生ないと思う」

 「正直、これが正解かどうかは今も分からない。『何かやり残していることがあるんじゃないか』と気持ちが揺れる時もある。でも、それは60歳まで続けたとしても、おそらく一緒だと思う」

 母校を春夏計9回の甲子園出場に導いた林監督が胸中を表現する。「もっとこうしておけば勝たせてあげられた」との後悔は常にある。勝ったまま最後の夏を終えるのは全国で優勝の1校だけ。「満足することは一生ないと思う。高校野球の指導者に終わりはないんです」

 高校時代は主に遊撃手で、甲子園に春夏計3回出場した。指導者になるきっかけは、日大4年だった1997年秋、…

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