めざせ「神の手」 静岡の外科医、手術器具で折り鶴1万羽を達成

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
手術用器具の鉗子で鶴を折る外科医の橋本洋右さん=静岡市立静岡病院で2022年3月10日午前10時32分、山田英之撮影
手術用器具の鉗子で鶴を折る外科医の橋本洋右さん=静岡市立静岡病院で2022年3月10日午前10時32分、山田英之撮影

 静岡市立静岡病院(葵区)の外科医、橋本洋右(ようすけ)さん(53)は、外科手術の訓練のため、手術用器具の鉗子(かんし)を使って10年間、折り紙で鶴を折り続けている。鶴を折る訓練は「遊び心もあり、鉗子の基本動作が身につく」と医師の間で評判となり、「神の手チャレンジ」と呼ばれる。橋本さんは10日、折り鶴1万羽を達成した。【山田英之】

 静岡病院によると、内視鏡を使った外科手術の場合、体内を撮影した映像を頼りに、はさみのような形をした鉗子を使って患部の切除や縫合をする。細かな作業のため、執刀する医師は鉗子を操作するトレーニングが欠かせない。鶴を折ることで、鉗子の操作の幅が広がり、医師の自信にもなるという。

この記事は有料記事です。

残り567文字(全文870文字)

あわせて読みたい

ニュース特集