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高校野球物語2022春

「広陵のボンズ」真鍋慧 広島商元主将の兄が語る素顔と「風呂」

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紅白戦で打席に立つ広陵の真鍋慧=広島市安佐南区で2022年1月30日、藤井達也撮影
紅白戦で打席に立つ広陵の真鍋慧=広島市安佐南区で2022年1月30日、藤井達也撮影

 「広陵のボンズ」の異名を持つ1年生、真鍋慧(けいた)には四つ上の兄がいる。広島商の主将として甲子園に出場し、法大野球部に所属する駿(たけと)の真鍋評は「良く言えば優しい。悪く言えばヘタレ」。189センチ、91キロの左スラッガーも、兄から見ればかわいい弟だ。

公衆電話から兄に電話した日

 米大リーグで歴代最多の通算762本塁打を放った左の強打者バリー・ボンズさんにちなみ、ついたニックネームは「広陵のボンズ」。そんな真鍋は小学1年の時、兄が所属する地元・広島市の「瀬野ソフトボールクラブ」に入った。年齢が離れているため兄弟が一緒に試合に出ることはなかったが、「当時から同級生より体が大きくて、うまい方でした」と兄は言う。

 練習日以外も兄弟一緒に自宅周りをランニングすることもあったが、「慧が途中でスピードについてこられず、いじけて『俺先に帰るわ』って言うんですよ。それで帰ったら、今度は母親に『何で先に帰ってきたのか』って怒られると泣いちゃって」。そんな日もあったが、兄弟はいつも仲良く、自宅前で飛距離が出ないようにバドミントンのシャトルをボール代わりにした「野球ごっこ」を日課とした。

 真鍋家には「ルール」がある。…

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