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窓をあけて

「理系白書」の報道などで第1回科学ジャーナリスト大賞を受賞した、元村有希子編集委員のコラム。

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語り継ぐべきこと=元村有希子

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イラスト 羅久井ハナ
イラスト 羅久井ハナ

 東日本大震災の発生から11年がたった。

 「復興」がここまで進んだという報道の一方、記憶を継承する難しさも聞こえてくる。それだけの歳月が流れた。

 けれど、前へ前へと急ぐ空気の中、大切な人を理不尽な形で奪われた人たちは、「あの日」に立ちすくんでいる。

 遺族・行方不明者家族には「大震災から11年」という表現にも反発を感じる人が少なくない。災害社会学者の金菱(かねびし)清さん(46)に教えられた。震災が「終わった出来事」として扱われているように聞こえるからだという。

 金菱さんは2度の震災を経験している。1度目は大学受験を控えた1995年。大阪の実家で阪神・淡路大震災に遭った。

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