津波避難、生死を分ける「10分」 北海道・千島海溝地震で試算

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太平洋沿岸で想定される主な自治体と津波高と浸水面積
太平洋沿岸で想定される主な自治体と津波高と浸水面積

 北海道十勝・根室沖の千島海溝沿いで巨大地震が起きた場合、浜中町では避難開始が10分以上遅れるだけで命の危険性が高まることが、同町などが行った避難訓練をもとにしたシミュレーションで判明した。体の不自由な人など要援護者にどう迅速に避難してもらうかなどの課題も浮かび上がった。

 町と地方独立行政法人「北方建築総合研究所」(旭川市)が昨年10月、徒歩で高台に逃げる津波避難訓練を実施。参加町民665人のうち、10~92歳の50人に全地球測位システム(GPS)端末を携帯してもらい、位置情報と避難にかかる時間を測定し、それに道が昨年7月に示した津波浸水シミュレーションを重ねた。霧多布周辺の最大津波の到達予想時間は、地震発生後30分以内と推定される。

 その結果、地震発生から5分後までに避難を開始した場合、津波が到達する前に全員が安全に避難できた。これに対し、発生から15分後の避難開始の場合、ほとんどの避難者が浸水区域を脱することができず、避難開始が10分遅れただけで生死が分かれてしまう可能性が高いことが判明した。

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