金剛三昧院の経蔵から鎌倉時代の棟札 源実朝ゆかり、高野山で最古

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中から棟札が見つかった国重文の経蔵=和歌山県高野町の金剛三昧院で2022年1月30日午前11時35分、藤原弘撮影
中から棟札が見つかった国重文の経蔵=和歌山県高野町の金剛三昧院で2022年1月30日午前11時35分、藤原弘撮影

 鎌倉幕府三代将軍・源実朝を弔うため、母・北条政子が発願したとされる和歌山県高野町高野山の寺院「金剛三昧院」の経蔵(国重要文化財)から、鎌倉時代後期の修復を記録した棟札が見つかった。経蔵は実朝に縁が深いとされ、棟札は高野山では最古とみられる。室町時代や大正時代の修復を記録した棟札も合わせて発見され、調査した高野山大学の坂口太郎講師(日本中世史)は「全国的にも鎌倉時代の棟札は少ない。経蔵が修復を重ねて守られてきたことが分かる貴重な資料だ」と話す。

 棟札は建物の完工や修理の際、年月日や施主などを記して後世に伝えるためのもので、天井の棟木などに打ち付けられる。今回見つかった棟札は高さ76・8センチ、幅16・5センチ、厚さ1・5センチ。直径5~6ミリの穴が2カ所あり、かつて実際に堂内に打ち付けられていたものとみられる。正応4(1291年)の修復の記録で、当時の寺の住職をはじめ僧侶や関わった大工らの名が記されていた。経蔵は2020年9月の台風で屋…

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