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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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木内登英氏に聞く ロシアのデフォルトより注意すべきシナリオ

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野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さん=東京都千代田区で2020年3月11日、内藤絵美撮影
野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さん=東京都千代田区で2020年3月11日、内藤絵美撮影

 ウクライナに侵攻したロシアの経済が揺らいでいる。欧米が主導する経済制裁を受け、政府の借金である国債の利払いなどができなくなるデフォルト(債務不履行)が現実味を帯びてきた。だが、野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さんは「世界経済にとって、ロシアのデフォルトよりさらに悪いシナリオがある」と語る。どういうことなのか、詳しく聞いた。

世界経済への影響は大きくない

 ――ロシアがデフォルトに陥る可能性が指摘されています。

 ◆デフォルトとは、国債などの利払いや元本の返済が期限通りに行われない状態を指します。ロシアは3月16日以降に国債の利払い期限が相次ぎます。十分な外貨準備を持ち、財務面での返済能力は相応にあるものの、日米欧によって国際決済網からの排除や外貨準備の凍結などの経済制裁を科され、外貨の使用や調達が制限されている状況です。米欧の主要格付け会社はロシア国債の格付けを「投機的」であることを示す水準まで引き下げており、新たな借金(国債発行)も困難な情勢で、デフォルトに近づいているとみられます。

 ――デフォルトによる世界経済への影響は?

 ◆影響を考える上で重要なのは、国の経済規模や国債の発行残高です。ロシアの2020年の国内総生産(GDP)は世界全体の1・7%で、世界11位でした。つまり、…

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【ウクライナ侵攻】

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