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シンクタンクの男女格差を示す指数で、日本は156カ国中120位。深刻なジェンダーギャップを解消するには?

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「ガラスの天井」だけじゃない 女性の賃金アップを阻むもの

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大手企業の入社式=東京都千代田区で2021年4月1日、宮間俊樹撮影
大手企業の入社式=東京都千代田区で2021年4月1日、宮間俊樹撮影

 日本は、全体として賃金が増えないだけでなく男女の賃金格差も大きい。なぜ、女性の賃金は低いのか。女性とキャリアの問題に詳しい大沢真知子・日本女子大名誉教授に話を聞いた。

補助的な仕事だけやらされる

 ――経済協力開発機構(OECD)のデータによると、加盟35カ国の中で日本は3番目に男女間の賃金格差が大きいです。なぜでしょう。

 ◆男性に比べて昇進の機会が抑えられており、管理職比率が低いことなどが挙げられます。女性の登用を巡っては「ガラスの天井」という言葉があります。これは、女性のキャリアアップを阻む目に見えない壁を表した言葉です。しかし、日本では、そもそも女性が初期の段階から補助的な仕事しか与えられず昇進できない「くっつく床」と呼ばれる状況に置かれやすいことがあると思います。女性がそのような状況に置かれる背景には、「女性は結婚や出産で辞めるので期待できない」という差別があるのだと思います。企業は女性をひとくくりにして偏見によって差別するのではなく、昇進機会の格差をなくすべきです。

 ――そのような偏見は賃金以外にも影響していますか。

 ◆日本女子大現代女性キャリア研究所が2011年に実施した高学歴の女性を対象とした調査では、女性の離職理由として「仕事に希望が持てなかったから」など仕事への不満を示す回答が上位を占めました。背景には、偏見に…

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