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「焼き肉屋で働こうかな」 引退覚悟したサッカー権田修一の成長

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権田修一(左)が移籍したオーストリアを訪れた父哲也さん=ウィーン市内で、哲也さん提供
権田修一(左)が移籍したオーストリアを訪れた父哲也さん=ウィーン市内で、哲也さん提供

 現役を引退し、友人が経営する焼き肉店で雇ってもらおうと思ったこともあった。サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア最終予選で、7大会連続出場を懸けて24日のオーストラリア戦に臨む日本代表。チームを支えるGK権田修一(33)=清水エスパルス=は、理想と現実のギャップに苦しんだ時期を乗り越え、日本の守護神へと成長した。

 「『ちょっといい?』と電話がかかってきたんです。『サッカーをやめたい』なんて聞いたことがなかったので驚きました。ただ、相当悩んでいて、本気だなとすぐに思いました」

 権田の父哲也さん(62)は振り返る。2015年、当時慶応大バスケットボール部監督だった哲也さんに、胸の内をさらけ出した。

 「今後、どうしていったらいいのか……。友達の焼き肉屋で働かせてもらおうかなと思うんだけど、どう思う?」

 バスケの試合前だったが、哲也さんは携帯電話を握りしめ、体育館の片隅から息子に語りかけた。「ちょっと待て。何を今まで頑張ってきたんだよ。地道にトレーニングしていくしかないんじゃないか」

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