特集

宮城・福島で震度6強

2022年3月16日夜、宮城と福島で震度6強の地震が発生。22日には東電や東北電管内で電力が逼迫する影響も。

特集一覧

震度6強、大規模地震が続く震源域 3.11「余震」と判断難しく

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
地震の影響で、白石蔵王駅近くで脱線した東北新幹線の車両=宮城県白石市で2022年3月17日午前6時47分、和田大典撮影
地震の影響で、白石蔵王駅近くで脱線した東北新幹線の車両=宮城県白石市で2022年3月17日午前6時47分、和田大典撮影

 16日深夜に発生した地震では、宮城、福島両県で震度6強の揺れを観測した。2011年3月の東日本大震災以降、東北の太平洋沖では大きな地震が相次ぐ。一方、今回の地震による影響は大きく、乗客を乗せた東京発仙台行きの東北新幹線が脱線した。

 今回の地震について、気象庁は17日、陸のプレートの下に沈み込んでいる太平洋プレートの内部の断層が、深さ約57キロの地点で破壊されて発生したとの見解を明らかにした。陸に比較的近い場所が震源だったため、陸上でも大きな揺れが観測されたとみられる。一方、11年前の震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震は、二つのプレートの境界面が深さ約24キロの地点でずれ動いて起きた。

 震災以降、青森沖から千葉県にかけての「余震域」内で発生したマグニチュード(M)7以上の地震は、震災直後を除く2012年以降、今回を含めて6回発生している。

 21年2月13日にあったM7・3、最大震度6強の地震は震源が今回のすぐ近くで、同じメカニズムで起きた。そのメカニズムは、岩板同士が押し合うことで断層がずれる「逆断層型」の地震が、プレート内部で発生した、というものだ。

 東北大の松沢暢(とおる)教授は今回の地震について「21年2月の地震で考えられている震源域のすぐ北東のプレート内部が壊れたのではないか。震災以降も太平洋プレートが西に沈むことなどで押し合う力が働き、太平洋プレート内部で逆断層型の地震が起きやすくなっている」と説明する。

 日本海溝よりも外側では、引っ張り合う力が働いて起こる「正断層型」の地震が起きやすくなっている。12年以降、プレート境界面を震源とするM7以上の地震は起こっていないが、震災の震源域の周辺では、今もその影響が続いている。

 ただ、気象庁は今回の地震を「余震」と明言しなかった。21年3月までは余震域内で発生した地震をすべて余震と位置づけてきたが、発生から10年以上経過して、その判断が困難になったためだ…

この記事は有料記事です。

残り1657文字(全文2475文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集