福岡国際マラソン 「終了」のはずが「存続」 異例の決断の背景

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昨年12月、「最後」となった第75回福岡国際マラソンで一斉にスタートする選手たち。主催者が変わった後継大会も同じ平和台陸上競技場発着で開催される=平和台陸上競技場で2021年12月5日午後0時10分、平川義之撮影
昨年12月、「最後」となった第75回福岡国際マラソンで一斉にスタートする選手たち。主催者が変わった後継大会も同じ平和台陸上競技場発着で開催される=平和台陸上競技場で2021年12月5日午後0時10分、平川義之撮影

 昨年12月5日に75回の歴史に幕を下ろした福岡国際マラソンは一転、「存続」することになった。日本陸上競技連盟は14日、名称の同じ大会を今年12月4日に開催すると発表した。異例の決断の背景に何があったのか。

コース、時期、形態も同じ。違いは?

 日本陸連によると、コースは従来と同じく福岡市の平和台陸上競技場発着の42・195キロ。開催時期も12月第1週の日曜日のままで、これまで通り約100人の男子エリートランナーが参加する。唯一の違いは、日本陸連とともに主催する団体が朝日新聞社などのメディアから、福岡県などで構成する大会実行委員会に変わったことだ。朝日新聞社などは昨年3月、有力選手の確保が難しく大会への注目度や収益力が下がったことなどから「財政的に厳しく、継続は困難」として昨年12月の第75回大会を最後に打ち切ることを発表していた。

決め手は「地元の声」 ノウハウ生かして

 ところが、大会終了決定から約1年。日本陸連は14日の理事会で後継大会の開催を承認した。風間明専務理事は同日の記者会見で「福岡県が新たなスポンサー集めや助成金などで協力してくれた」と話し、福岡県の協力が決め手だったと説明した。

 県幹部は「日本陸連から後継大会の実施へ向けた要請を受け、県としても、できるかどうかでなく続ける前提で動いてきた」と語る。県は「スポーツ立県」を掲げて国際大会などの誘致に力を入れてきた。県民からの「福岡の冬の風物詩をなくさないで」との声に加え、国際的に福岡の知名度を高める効果もあると判断した。

 大会が新設ではなく事実上の継続となったのも理由がある。…

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