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北京オリンピック2022

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渡部暁斗 銀鏡に向かう

渡部暁斗「何かをつなげる使命感」 承認欲求から解放された五輪

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北京冬季五輪のメダルセレモニーで団体の銅メダルを手にして笑顔の(左から)渡部暁斗、山本涼太、渡部善斗、永井秀昭=張家口メダルプラザで2022年2月18日、猪飼健史撮影
北京冬季五輪のメダルセレモニーで団体の銅メダルを手にして笑顔の(左から)渡部暁斗、山本涼太、渡部善斗、永井秀昭=張家口メダルプラザで2022年2月18日、猪飼健史撮影

 北京冬季オリンピックで二つの銅メダルを獲得したノルディックスキー複合の渡部暁斗選手のコラムの最終回です。自身5度目の出場となった五輪で、何を感じ、何を残そうとしたのか。

   ◇

 今、いろんな感情が入り交じっている。疲れたし、ホッとしているし、オリンピックでメダルが取れた喜びもあり、悔しさも残る。

 今季のワールドカップ(W杯)は5位が最高で個人総合は11位。総合の2桁順位も表彰台に乗れないのも11シーズンぶりだった。4位以下は一緒という感覚で戦ってきた。自分に課すハードルを上げきった状態で戦っているので、ちょっとやそっとじゃ満足できない。だからこそ感じた、自分に対する怒りや悔しさだと思う。体の状態はここ10年ほどで一番良く、それは走り(クロスカントリー)には出ていたが、苦しんだジャンプは原因が分からず修正しきれなかった。

 北京オリンピックは夢中だった。先のことは考えず、その瞬間、その瞬間に過去の経験で培った引き出しを総動員した。現状打破しないといけないという集中力があった。ただ、個人ラージヒルの銅メダルは、たまたま良いジャンプが1本出ただけ。首の皮一枚つながり、運良く舞い込んだものだったと思う。

 団体戦への思いは、何かをつなげなくてはいけないという使命感に近かった。…

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【北京オリンピック2022】

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