特集

第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

特集一覧

池上彰のこれ聞いていいですか?

維新に勝てる? 候補者調整は? 泉代表「立憲は間違いなく変化」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
立憲民主党の泉健太代表(左)と池上彰さん=東京都千代田区で2022年3月8日、宮武祐希撮影
立憲民主党の泉健太代表(左)と池上彰さん=東京都千代田区で2022年3月8日、宮武祐希撮影

 立憲民主党は今、難しいかじ取りを迫られている。昨年10月の衆院選で議席を大幅に減らし、旧民主党の源流を同じくする国民民主党は与党に急接近しているからだ。一方で支持団体の連合は共産党との連携に否定的で野党がまとまる兆しは見えない。その中で今夏の参院選にどう臨むのか。野党の役割とは何か。ジャーナリストの池上彰さんが、立憲の泉健太代表(47)と対談し、目指す政治について語り合った。【構成・宮原健太】

 池上 国民民主は与党と連立したいように見えますが、最近の動きをどう分析していますか。

 泉 野党としての役割を忘れて漂流してしまっている気がします。ガソリン税の一部を引き下げる「トリガー条項」の凍結解除という取引ができたと、政府の当初予算案に賛成しているわけですが、現時点では取引はできていません。賭けに出たと言えば聞こえはいいですが、やはり野党としての役割を放棄してしまった。たった一つの取引条件で当初予算案全体に賛成をするのはあってはならないこと。大きな間違いを犯してしまったと思います。今後、国民民主が野党に戻ってくるのか、与党になるのか、漂流するのか――。今はまだ不明な状況です。

 池上 国民民主は「野党は批判ばかりしている」という批判をかなり意識して、提案型にしていこうという狙いがあると思います。立憲にも同じような悩み、迷いがあるのではないでしょうか。

 泉 トリガー条項について言えば、私たちも既に凍結解除を提案しています。ただ、提案した後に与党に入るということでは、それは与党のシンクタンクになるのと同じ。私たちは違う選択肢を国民に提示するのであり、与党に提示しているわけではない。同じ政策を提示しても、自民党に政策を供給する役割を果たすのか、それとも国民に選択肢を提示するのかでは随分違うのではないでしょうか。私たちは今の役割をしっかり果たしていきます。選択肢がちゃんとある政治環境をつくる、ということが大事なのです。

 池上 立憲の前体制は、国会で政府・与党を非常に厳しく、ひたすら追及していました。それが最近は追及しなくなった。あるいは時々は追及するけれど、時には「こうすべきだ」とも言う。立憲のスタンスが分かりにくくなっているように見えますが。

 泉 これまでは批判や追及を徹底して行い、自民と戦う政党として立憲を国民に評価していただこうと行動してきましたが、残念ながら昨年の衆院選では議席を減らしたので、そこは反省に立たなければいけないと思います。

 私は自民と戦っている姿はもちろん必要だと思っていますが、それだけでは国民不在になってしまう。やはり、国民に立憲の政策や考え方を届けることを、もっとやらなければいけない。私たちが政策を届ける活動を繰り返していくことによって国民の信頼を回復できるのではないかと思います。政府・与党と戦っている姿と、独自の政策は両方国民に届けなければいけないですね。

 池上 国会での議論を見ていると、揚げ足取りのような質問もあります。議員の質問力を鍛えた方がいいのではないですか。

この記事は有料記事です。

残り4090文字(全文5353文字)

【第26回参院選】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集