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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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東日本大震災、伝承の未来は 10~20代の語り部が釜石でシンポ

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若者の語り部らが伝承活動の課題や今後を語り合った「震災伝承シンポジウム」=岩手県釜石市で2022年3月19日、百武信幸撮影
若者の語り部らが伝承活動の課題や今後を語り合った「震災伝承シンポジウム」=岩手県釜石市で2022年3月19日、百武信幸撮影

 東日本大震災の記憶と教訓を語り継ぐ個人・団体の連携組織「3・11メモリアルネットワーク」が主催する「震災伝承シンポジウム」が19日、岩手県釜石市で開かれた。語り部活動に取り組む若者たちが、抱えている悩みや課題といった本音を率直に語り合い、被災の記憶を持たない次世代へ継承していく決意を共有した。

 シンポジウムは2018年から開催し4回目。今年は「未来へ」がテーマで、パネルディスカッションでは、岩手、宮城、福島の被災3県出身・在住の若者らが、伝承活動の「続け方」「始め方」「これから」の三つの視点で、対話を深めた。

 「続け方」の部では、年代ごとに直面する継続性の壁が課題に挙がった。釜石高校(釜石市)の有志でつくる「夢団~未来へつなげるONE TEAM」で活動する同校2年の川原凜乃さん(17)は「進学先で活動を続けられるのかわからない。私は被災当時5歳。経験を覚えている最後の世代として、下の世代にどう伝えていくかが課題」と話した。

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【東日本大震災】

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