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あした元気になあれ

小国綾子記者の「元気」を追いかけるコラム。

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共感疲労とうしろめたさ=小国綾子

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ドイツ行きの列車に向かうウクライナからの避難民たち=ポーランド・クラクフ駅で2022年3月16日午後2時1分、小出洋平撮影
ドイツ行きの列車に向かうウクライナからの避難民たち=ポーランド・クラクフ駅で2022年3月16日午後2時1分、小出洋平撮影

 燃える街、おびえる子どもたち、爆撃される病院や劇場……。連日のウクライナからのニュースに胸を痛めているうちに、気持ちがふさいでしまった、という声を周囲でよく聞く。実は私もそうだ。

 新潟青陵大教授、碓井真史さん(社会心理学)によると、「共感疲労」というらしい。人々の苦しむ姿を繰り返し見て、何もできない自分を責め、心が疲れてしまう。今この瞬間にも戦争に苦しむ人がいるのに、と。「東日本大震災でも広く見られました。不眠や食欲不振、抑うつ状態など情緒不安定になる人もいます」と碓井さん。

 東日本大震災の時も、確かにそうだった。当時、私は米国に暮らしていて、日本のために何もできない無力感にさいなまれた。日本人コミュニティーではうつ状態を訴える人が続出し、心理職経験のある在米日本人らが緊急で相談窓口を設けたりもした。

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