消えゆく町の酒屋、映画に 閉店しても面影は残る ロケ地は赤羽の老舗 /東京

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店に出るときに身につけていた前掛けを手に、当時を振り返る「中村屋酒店」店主だった中村光雄さん(右)と妻元江さん=北区赤羽西で
店に出るときに身につけていた前掛けを手に、当時を振り返る「中村屋酒店」店主だった中村光雄さん(右)と妻元江さん=北区赤羽西で

 昔ながらの町の酒屋を舞台に、すれ違う兄弟の葛藤を描いた映画「中村屋酒店の兄弟」が、全国の映画館で公開中だ。ロケ地となったのは、北区赤羽で半世紀以上続いた酒屋「中村屋酒店」。撮影は2019年1月に2日間で行われた。店主の中村光雄さん(79)はその頃から店を畳む段取りを考え始め、翌年3月に閉店した。住宅に建て替えたため当時の面影はもうないが、中村さんと妻元江さん(75)は「映画の中にそのままのお店が残っている」と喜んでいる。【椋田佳代】

 家を出て東京で暮らしていた弟が、地方都市で家業の酒屋を継いだ兄の元に帰ってくるというストーリー。認知症の母とともに過ごしてきた兄と、変わってしまった母の姿に戸惑う弟は、互いを思いながらも微妙な距離感がある。弟は秘密を抱えているが、兄に知られたことを悟り、ある選択をする。

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