「有明海が泣いている」怒りの漁業者 諫早湾干拓「開門無効化」判決

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判決後の報告集会で報道陣の質問に答える漁業者の平方宣清さん(右)=福岡市中央区で2022年3月25日午後3時32分、矢頭智剛撮影
判決後の報告集会で報道陣の質問に答える漁業者の平方宣清さん(右)=福岡市中央区で2022年3月25日午後3時32分、矢頭智剛撮影

 国営諫早湾干拓事業(諫干、長崎県)の潮受け堤防排水門開門を命じた福岡高裁確定判決(2010年)を事実上無効化させる判決を25日、福岡高裁が言い渡した。02年の提訴から長期化する法廷闘争で、またも開門への願いをはねかえされた漁業者たちには司法、そして国への怒りと失望が広がった。

「自分の裁判所が下した判決を足蹴に」

 「開門を命じた同じ福岡高裁が、国が実行せずに時間がたったので、今度はその確定判決を実行させないことを決めた。自分の裁判所が下した判決を足蹴(あしげ)にする判決で到底許されない」

 漁業者側弁護団の中心として問題解決に奔走してきた馬奈木昭雄弁護団長(80)は、判決言い渡し後、福岡高裁の正面玄関前で待っていた支援者らに怒りを押し殺すようにゆっくりと語りかけた。支援者からは「そうだ」の声が相次いだ。

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