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平成の日本政・官界を取材してきた伊藤智永専門編集委員が担当するコラム。

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シロツメクサの進化=青野由利

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シロツメクサ=産業技術総合研究所提供
シロツメクサ=産業技術総合研究所提供

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 春の風景を彩る植物のひとつ、シロツメクサ。三つ葉の群れの中に四つ葉のクローバーを探したことのある人もいると思う。

 古くからなじみのある植物だが、世界の都市で同じように進化を遂げていると知って驚いた。

 今月、米サイエンス誌に公表された国際共同研究の成果で、地球規模で都市化が生物進化に与える影響を考える上で興味深い。

 カナダの研究者が率いるこのプロジェクト、注目するのはシロツメクサが生成するシアン化水素だ。ナメクジやカタツムリなど植物を食べる植食者(しょくしょくしゃ)にとっては「毒」。だからシロツメクサにとっては身を守る防衛手段となる。

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