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県最南端の愛南町。リアス式の複雑な海岸が生み出す絶景や海の恵みがもたらす多様な海産物など、雄大な自然を五感で堪能できる。だが、直近の国勢調査では町内の人口が2万人を割り込み20年ほど前から約1万人減るなど過疎化が急速に進む。その町で初の地域おこし協力隊として約5年前に移住した男性は“元横浜市議”。今では地域に根付き、ユニークなゲストハウス運営で町に新風を吹き込んでいる。
「わー!」「こんなに入っているなんてびっくり」。2021年11月中旬、町内に流れる川のほとりで数人が歓声を上げていた。声の主は、旅先で余暇を楽しみながら働く「ワーケーション」ツアーのモニター参加者4人。川に沈んだカニカゴをゆっくり引き上げ、中に入った10匹ほどの高級食材モクズガニを見て笑顔がはじけた。
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