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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ネット臆測「ロシア、次の標的は北海道?」あり得るのか、識者に聞く

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北海道大スラブ・ユーラシア研究センターの岩下明裕センター長=札幌市北区の北海道大で2022年3月17日、高山純二撮影
北海道大スラブ・ユーラシア研究センターの岩下明裕センター長=札幌市北区の北海道大で2022年3月17日、高山純二撮影

 何とも不気味な動きである。ウクライナに侵攻し、世界を驚愕(きょうがく)させたロシアが、北海道近海で海軍の活動を活発化させているという。ネット上には「次は北海道侵攻か」との臆測も飛び交う。ロシアの北海道侵攻の可能性は本当にあるのか。40年以上にわたってロシア研究を続ける北海道大スラブ・ユーラシア研究センターの岩下明裕センター長(ロシア外交)に聞いた。

官房長官「ロシア軍の活動活発化、重大な懸念」

 北海道近海では、ロシア機とみられるヘリコプター1機が今月2日、根室半島沖を領空侵犯。10~11日には10隻のロシア海軍艦艇が津軽海峡を太平洋側から日本海側に航行した。さらに、潜水艦を含む艦艇6隻が14日、宗谷海峡を航行し、松野博一官房長官は「ロシア軍が我が国周辺で活動を活発化させている。重大な懸念を持って注視している」と述べた。ロシア海軍の動きなどを受け、ネット上で「次は北海道が侵略されるんじゃないの?」「北方領土を越えて北海道まで来るんじゃない?」と不安の声が上がる。

 岩下氏は「ロシアは(北海道近海の)空も海も頻繁に行き来しており、今に始まったことではない」と指摘。ウクライナ侵攻や北方四島を占領した旧ソ連(現ロシア)の歴史などを踏まえ、「ロシアが隣国に侵攻する可能性があると思う人は多いのでしょう」とネット上の臆測に一定の理解を示す一方、「100%…

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【ウクライナ侵攻】

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