福島第1原発、廃炉なのに建設ラッシュ 7年半ぶりの現地の変貌
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東京電力福島第1原発は、東日本大震災に伴う事故から11年経過した今も、敷地内でさまざまな施設が建設され、次々と完成している。記者は先月、7年半ぶりに現地取材の機会を得た。廃炉に向かっているのに、なぜ建設ラッシュが続いているのか。現状を報告する。
取材に訪れたのは2月26日。前回は放射線量が高く、バスの中から見る形でしか取材できなかったが、今回は事故を起こした1~4号機の原子炉建屋近くの屋外でも取材ができた。事故で飛散した放射性物質の除染が進み、構内の96%は通常の作業服で歩けるようになったという。廃炉作業は前進しているようだ。
だが、事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を冷やすために投入される水や建屋内に流れ込んだ地下水、雨水から汚染水が生じ、これを基準値以下の放射性物質濃度になるよう処理した水(処理水)を保管するタンクは増え続けている。他にも以前は無かったさまざまな施設が新たにできていた。
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