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高層ビルが林立し、ネオンきらめく東京・新宿。2020年秋、ユウタ(仮名、21歳)は雑踏を独りさまよっていた。
非行少年だった自分を受け入れてくれた大阪の「父親」のもとを抜け出してから4カ月。インターネットカフェで寝泊まりを繰り返すうち、恐怖に耐えられずパニックになった。気づいた時には電話をかけていた。頼れるのは、一度裏切った親代わりの男性しかいなかった。
「僕いま新宿にいるんですけど、有名人なんです」
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