非男性の視点と戦争 イギル・ボラ監督が新作

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
映画製作の経緯や背景について語るイギル監督(左)=福岡市早良区の九州大西新プラザで、上村里花撮影
映画製作の経緯や背景について語るイギル監督(左)=福岡市早良区の九州大西新プラザで、上村里花撮影

 <土曜カルチャー>

 福岡市在住の韓国人映画監督、イギル・ボラの新作ドキュメンタリー「記憶の戦争」の上映会が3月、福岡市早良区の九州大西新プラザで開かれた。ベトナム戦争での韓国軍の民間人虐殺事件を被害者ら個々の記憶から問う意欲作で、スタッフ全員が女性。「男性の視点から語られてきた戦争を<非男性>の視点からどのように記憶することができるかがこの映画のテーマ」とイギル監督。上映後にはトークイベントがあり、製作の背景などを語った。

 映画が主題に据えるのは、ベトナム戦争での韓国軍の民間人虐殺事件。約80カ所で9000人近くが虐殺されたとされるが、詳細は不明なままだ。1999年に韓国人ジャーナリストが告発し、以後、韓国国内では虐殺事件の真相を解明し、国家の責任を問う市民運動が続けられてきた。2018年には、韓国政府の責任を問う市民平和法廷が開かれ、虐殺で家族を殺され、生き延びたグエン・ティ・タンさんが訪韓し、証言した。映画はそ…

この記事は有料記事です。

残り801文字(全文1215文字)

あわせて読みたい

ニュース特集