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水族館館長のレジェンド 安部義孝さん(その1) 古代魚から生命を学ぶ

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アクアマリンふくしまの名誉館長、安部義孝さん。葛西臨海水族園のマグロの水槽を眺めながら、1989年の同園開園に尽力した思い出を振り返った=東京都江戸川区で2021年12月12日、吉田航太撮影
アクアマリンふくしまの名誉館長、安部義孝さん。葛西臨海水族園のマグロの水槽を眺めながら、1989年の同園開園に尽力した思い出を振り返った=東京都江戸川区で2021年12月12日、吉田航太撮影

 薄暗い展示室に足を踏み入れ右側に並んだ水槽をのぞくと、オーストラリアハイギョやシロチョウザメ、スポッテッドガーなど「生きた化石」と呼ばれる古代魚がゆったりと泳いでいた。奥に進んで目に映ったのは、体長1メートルを超えるシーラカンスの標本だ。

 水族館「アクアマリンふくしま」(福島県いわき市)は、訪れた人に地球誕生からの46億年の歴史を意識してもらいながら、生命の進化がどんなものかをたどってもらう「生きた博物館」ならではの演出で、私たちを迎えてくれる。水族館の定番のイルカショーはない。

 「新型コロナ禍と東日本大震災。この10年余りで2度もハイギョたちから『生命の進化』を考えさせられるとは」。2021年暮れ、名誉館長を務める安部義孝さん(81)と東京都内で会うと、自然災害とパンデミック(世界的大流行)を進化に結び付けて語り始めた。

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