父はなぜ長男を拘束したか 72年前に禁止「座敷ろう」が消えぬ訳

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
長男を拘束して自宅に監禁した容疑で父親らが逮捕される事件が起きた民家=川崎市で2022年3月22日午後3時10分、宮島麻実撮影
長男を拘束して自宅に監禁した容疑で父親らが逮捕される事件が起きた民家=川崎市で2022年3月22日午後3時10分、宮島麻実撮影

 精神疾患の可能性を指摘されていた長男(当時37歳)を自宅でロープや手錠を使って約4カ月拘束したとして今年1月、川崎市の両親と妹が逮捕監禁容疑で逮捕された。精神障害のある人を自宅に閉じ込めることが法律上認められた時代はあったものの、戦後まもない1950(昭和25)年に法律は廃止された。閉じ込めが禁じられてから72年。家族が身内を「座敷牢(ろう)」に閉じ込めるような陰惨な事件はなぜ起きたのか。

 神奈川県警が父親(70)と母親(65)、妹(36)の3人を逮捕したのは1月31日。逮捕容疑は2021年9月6日までおよそ4カ月間、川崎市内の自宅で同居する長男の両手足をロープや手錠などで拘束し、自宅に監禁したというものだった。長男は9月6日に死亡が確認されている。

 県警によると、長男は東京都内の私立大に入学後、…

この記事は有料記事です。

残り1758文字(全文2112文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集