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「万葉古道」を尋ねて

万葉の時代の暮らしを支えた「古道」。わずかな手掛かりを頼りにいにしえの道を尋ねます。

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交流・別れ・流浪/96 吉野/37 かつての主要道、竜在峠 /奈良

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竜在峠。古い戦没者の墓、住居跡の平坦地もある
竜在峠。古い戦没者の墓、住居跡の平坦地もある

 万葉時代、飛鳥と吉野の宮を最短で結んだ芋峠(標高約500メートル)越えは、「明治初期にも(奈良)盆地から(吉野川上流の物資集散地だった吉野町)上市への物資の移入の主要道」だった。食料品、特に米は「毎日三〇―四〇頭の牛馬により上市の米屋に運ばれていた」(「吉野町史」)。

 芋峠から尾根道を東に行くと南北に竜門山地を越える竜在峠(約750メートル)、更に東に行くと細峠(約700メートル)と交差する。

 竜在峠は、盆地の東部と上市をつないだ。藤原鎌足をまつる談山神社がある桜井市多武峰から南の同峠まで約3キロ。比較的なだらかで歴史を感じさせる山上の道だ。

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