「日本からノーベル賞出なくなる」 受賞者も危機感 民間の力で支援を

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「大隅基礎科学創成財団」を設立し、記者会見する大隅良典・東京工業大栄誉教授=東京都千代田区で2017年9月12日、丸山博撮影
「大隅基礎科学創成財団」を設立し、記者会見する大隅良典・東京工業大栄誉教授=東京都千代田区で2017年9月12日、丸山博撮影

 「研究者」というと、自分のテーマや謎を追究する人、と思われているだろう。でも、資金がなかったり雑用に追われたりと厳しい現実もある。そんな中、将来大きく花開く可能性を秘めた基礎科学研究を後押しする、新たな民間支援の仕組みが生まれている。

 研究に専念できる環境を整えようと昨年12月に設立されたのが、一般社団法人「ステラ・サイエンス―ファウンデーション」(SS―F)だ。研究者のニーズを掘り起こし、支援態勢を築く新しい試みとして注目を集める。「研究が認められた人ほど研究そのものに集中できる時間が減っていた」。戦略デザイナーのショーン・マッケルベイさん(39)は研究者への聞き取りで衝撃を受けた。「特別なスキルがある彼らにしかできない仕事をしてほしい」。活動の必要性を感じたという。

 再生医療を研究する武部貴則・東京医科歯科大教授(35)が中心となって設立した。日米両国での研究経験を持つ武部さんによると、欧米では実績を上げた若手研究者が独立する際などに、まとまった研究資金が所属機関から支払われるケースがあるという。…

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