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高橋智史が撮る故郷・秋田

「第38回土門拳賞」受賞者のフォトジャーナリスト・高橋智史氏が撮影した、故郷・秋田をテーマにした作品を紹介します。

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高橋智史が撮る故郷・秋田

受け継がれしものたち 潟上・ボラ塚 魚への感謝込め /秋田

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ボラへの感謝と供養のために江戸時代から昭和にかけて建立されたボラ塚=秋田県潟上市で2022年2月撮影
ボラへの感謝と供養のために江戸時代から昭和にかけて建立されたボラ塚=秋田県潟上市で2022年2月撮影

 カンボジアの大地に広がる東南アジア最大の湖「トンレサップ」。豊漁に歓喜し、不漁を嘆き、湖とともに時代を生きる漁民たち。その姿を、15年以上取材してきた。湖は漁業者の活気にあふれ、沸き立つような土着の空気に、私はいつも魅了された。

 「同じような光景が、広がっていたのかもしれない」

 江戸時代から昭和にかけて建立された「ボラ塚」を見つめながら、漁業で賑(にぎ)わう「八郎潟」の、往時の姿を想像した。

 地元の人々から「潟」と呼ばれ、国内で2番目の面積を誇る湖だった八郎潟。1957年に着工された干拓事業で、湖面積の約80%が陸化した。高齢化と後継者不足も重なり、現在の漁業者は200人を下回る。

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