
新型コロナウイルスの感染拡大による最初の緊急事態宣言から、7日で丸2年を迎える。「第6波」のピークは越えたものの、変異株「オミクロン株」より感染力が強いとされる派生型への置き換わりとともに、リバウンド(感染再拡大)の兆しもある。第6波までの教訓と、感染を巡る「出口戦略」のビジョンを識者に聞いた。
予測不能の変異、警戒が必要 押谷仁・東北大大学院教授
英国の研究チームが2月に公開したリポートで、今後も新型コロナウイルス感染症の流行が起きると予測し、要因として「ウイルスの変異」「免疫の減衰」などを挙げた。インフルエンザで数十年に1回しか起こらないような大きな遺伝子変異が、新型コロナウイルスでは数カ月ごとに起きている。次にどう変異するかは予測不能で、警戒を解くのは時期尚早だ。
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