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コロナ下の厚生労働省 続く人材流出、揺らぐ組織=阿部亮介(くらし医療部)

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深夜残業が続く厚生労働省。長時間労働で若手官僚の退職が相次ぐ=堀和彦撮影
深夜残業が続く厚生労働省。長時間労働で若手官僚の退職が相次ぐ=堀和彦撮影

 国の屋台骨を支える官僚組織が土台から揺らいでいるのではないか。私は長く厚生労働省を取材してきたが、仕事に意欲を失った官僚の退職など人材流出が加速しているのを感じる。新型コロナウイルスの感染終息が見通せず、ロシアのウクライナ侵攻による社会生活への影響も懸念される中、組織の劣化が進んでいることを危惧する。

 内閣人事局の調査では、20代の国家公務員総合職の中途退職者は2013年度は25人だったが、19年度には4倍以上の104人に上る。辞める理由は大きく二つ考えられる。一つは、「午前9時から翌日午前9時までのシフト」といった長時間労働に象徴される自己犠牲を強いる働き方への疑問だ。

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