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米大リーグで昨季、ア・リーグの最優秀選手(MVP)に輝いたエンゼルス・大谷翔平(27)の新たな戦いが幕を開ける。投打の「二刀流」で圧巻の成績を残して、日米を席巻した昨シーズン。だが、日本ハム前監督で、現在は球団の「プロフェッサー」として選手教育に携わり、日本代表「侍ジャパン」の監督も務める栗山英樹さん(60)が、昨年の大谷の帰国後に再会した際にかけたのは、意外な言葉だった。【角田直哉】
大谷は昨季、投手で9勝(2敗)を挙げ、打者ではリーグ3位の46本塁打を放つなど好成績を残した。だが、新シーズン開幕を前に取材に応じた栗山さんは「あえて」その数字を称賛しなかった。
「最後の2カ月間で、どんだけアウトになっているんだよ、というところもある。確かにものすごく相手投手の攻め方が厳しくて『ホームランボール』も少なかったけど、でも何球かあった。翔平だったら打てる球が。トータル的にどれだけ打ったという評価は僕には関係ないし、あの苦しんだ残りの2カ月しか見ていないつもり」
簡単に褒めないのは、誰よりも大谷翔平という選手の天井を高く見ているつもりだからだ。昨年のMVP受賞後に大谷と会食した際も…
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