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精緻な論理と独特の感性で現代社会の構造や心性を追究した社会学者で、東京大学名誉教授の見田宗介(みた・むねすけ)さんが1日、敗血症で亡くなった。84歳。葬儀は近親者で営んだ。
1937年、東京都生まれ。東京大文学部社会学科を卒業。同大学院を満期退学後、同大学教養学部助教授などを経て82年に教授。退官後は共立女子大教授を務めた。
文学や歴史学にも興味があったが、一つのテーマや時代に絞ることに抵抗を感じ、大学で社会学を選び、現代社会論、比較社会学などを論究した。文学や統計、歴史学と民俗学など複数の学問を活用した学際的研究も持ち味で、「見田社会学」と呼ばれた。晩年は経済成長が終わり、新たな局面に入った資本主義の未来や思想を考察した。
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