日露がサケ・マス交渉 北海道周辺の漁獲量協議、制裁で難航か

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漁業交渉すら始まらないため、漁港の外れで陸にあげられたままの小型サケ・マス漁船=北海道根室市の歯舞漁港で2022年4月9日、本間浩昭撮影
漁業交渉すら始まらないため、漁港の外れで陸にあげられたままの小型サケ・マス漁船=北海道根室市の歯舞漁港で2022年4月9日、本間浩昭撮影

 水産庁は11日、ロシアの川で生まれたサケ・マスに関する日露漁業交渉を同日からウェブ会議形式で始めると発表した。日本の排他的経済水域(EEZ)内での日本漁船の漁獲量を協議する。漁期を迎えた北海道の漁業者らが実際に操業するには交渉妥結が必要で、ウクライナに侵攻したロシアに経済制裁を科す中でも交渉を通じて日本の権益を確保すべきだと判断した。ロシアは制裁に反発しており、交渉は難航する可能性がある。

 日露両政府は毎年春にサケ・マスの漁獲量を交渉して決めている。今回は日本水域を先に始め、ロシア水域については引き続き日程調整中としている。日本側は水産庁や北海道庁、漁業団体関係者らが出席する。

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