重度障害者、24時間介護求め提訴 「前橋市、6割の給付示す」

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24時間体制の介護サービス提供を求めて提訴した兵藤一晶さん(右)と下山順弁護士(左)=前橋市大手町1の群馬県庁で2022年4月11日午後1時39分、川地隆史撮影
24時間体制の介護サービス提供を求めて提訴した兵藤一晶さん(右)と下山順弁護士(左)=前橋市大手町1の群馬県庁で2022年4月11日午後1時39分、川地隆史撮影

 骨の成長に異常が生じる「脊椎(せきつい)骨端異形成症」患者の兵藤一晶さん(46)=前橋市=が、障害福祉サービスの重度訪問介護を十分に受けられないのは不当だとして、同市に24時間体制(月744時間)の介護サービス提供を求める行政訴訟を前橋地裁に起こした。11日付。

 兵藤さんは群馬県桐生市出身。1991年に脊椎骨端異形成症の診断を受け、母の介護を受けながら2人で生活していた。しかし母が2021年4月にがんで入院。自宅で生活できなくなり、今年1月から埼玉県所沢市で1人暮らしを始め、同市から24時間体制(2人体制含め月806時間)の重度訪問介護を受けて生活していた。

 出身地の群馬に戻りたいという思いから2月に前橋市に転入。月823時間の重度訪問介護提供を同市に求めたが、市は6割強に当たる月536時間の給付を示した。

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