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次々登場するコロナウイルス新系統 「XE」の特徴とは

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国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供
国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

 感染が再び拡大している新型コロナウイルスで、年明け以降の「第6波」の主流となってきたオミクロン株「BA・1」から派生型の「BA・2」への置き換わりが進む中、この両方が組み合わさった新たな系統「XE」の感染者が11日に国内で初めて確認された。XE系統は感染者が増加するスピードがBA・2に比べ12・6%速いとの報告が英国であり、政府は検疫や国内での監視を徹底する方針だ。

 東京都のスクリーニング検査では、3月29日~4月4日の1週間でBA・2の感染疑い例が全体の77%を占めたほか、大阪でも4~10日の1週間で、BA・2の感染疑い例が71%に上った。国立感染症研究所(感染研)は5月第1週時点で全体の93%が、6月第1週時点では100%がBA・2に置き換わると推計している。

 BA・2はBA・1よりも感染力が高いとされ、すでに欧米やアジアなど多くの国でBA・2が流行の中心となっている。感染研によると、1人が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」は、BA・1より26%高くなっているほか、感染者が別の人にうつすまでの時間も短くなっている。一方で、入院や重症化のリスクはBA・1との違いは見られないという報告があり、ワクチンの効果にも差は見られないという。

 多くの国でBA・1からBA・2に感染の中心が置き換わる中で、人の体内に同時に入ったBA・1とBA・2の遺伝子が混じり合って組み換えが起きたと考えられるのが、オミクロン株の「XE」系統だ。11日に国内で初確認されたのは、3月26日に米国から入国した30代の女性。成田空港の検査で陽性と分かり、遺伝子の解析で確認された。

 英国政府の資料によると、XEは1月19日に英国で初めて報告され、4月5日時点で1125例が確認されている。感染者が増えるスピードはBA・2より12・6%速いとされる。

 ウイルスの特徴について、北海道大学の福原崇介教授(ウイルス学)は、XEはウイルスが細胞に入り込むのに関係するたんぱく質や病気の起こし方にかかわる部分がBA・2と同じだと説明する。福原教授は「XEは『ほぼBA・2株』と考えられる。今後も感染者の中に出ることが予想さ…

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