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毛筆文化、裾野広げたい 「奈良墨」復興へ奮闘(奈良市)

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工房で生墨を練り込む長野睦さん=奈良市で、共同
工房で生墨を練り込む長野睦さん=奈良市で、共同

 <見・聞・楽 かんさい楽(がく)>

 約1300年の歴史があり国の伝統的工芸品にも指定されている「奈良墨」を復興させようと、奮闘する職人がいる。手軽な墨汁の普及に書道離れも重なり、固形の墨の生産は激減し苦境が続く。一時は廃業も考えた奈良市の老舗「錦光園(きんこうえん)」は、後継者が新たなものづくりや毛筆文化の裾野拡大に挑む。

 3月上旬、午前9時すぎ。7代目の長野睦(あつし)さん(44)は自宅の工房で、柔らかい生墨を練り込む作業を夜明け前から続けていた。空気を抜き形を整え、灰の中にうずめる。「石のように硬くなった時に割れないよう、ゆっくり灰に水分を吸わせて乾かす。長ければ出荷まで約2年かかります」

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