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高齢化や人口減少により、空き家を巡る問題が各地で深刻化している。首都・東京に隣接し、地理的条件に比較的恵まれた千葉も例外ではない。相続した家が「負の遺産」となり得る時代にどのような備えが必要なのか。ある夫婦が直面した問題から考えた。【山本佳孝】
「資産価値はゼロです」
東京都大田区の安保幸治さん(67)、悠子さん(64)夫妻は2019年、不動産業者からこう告げられた。査定を依頼していたのは、幸治さんが相続した船橋市にある築38年の木造2階建て住宅。12年に母と兄が亡くなってからは空き家となっていた。
東京都心へのアクセスが良い船橋市は今も人口増加が続く。相続した家は鉄道の駅から徒歩15分の圏内にあった。悠子さんは「この家を売って小さなマンションでも買い、資産運用でもしようかな」と淡い期待を抱いていたが、現実は厳しかった。
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