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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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G20は「武器を持たない戦争」 ロシアの参加巡り駆け引き激化

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大阪で開かれたG20首脳会議で集合写真に納まる各国首脳=大阪市住之江区で2019年6月28日(代表撮影)
大阪で開かれたG20首脳会議で集合写真に納まる各国首脳=大阪市住之江区で2019年6月28日(代表撮影)

 主要20カ国・地域(G20)が揺れている。20日に米ワシントンで開かれる財務相・中央銀行総裁会議を巡り、米欧などがウクライナへの侵攻を続けるロシアの排除を求めているためだ。ロシアはオンラインで出席する意向だと報じられており、激しい駆け引きが続いている。ウクライナ侵攻後、G20で初の閣僚級となる今回の会合。秋に開かれるG20首脳会議(サミット)や他の国際会議の試金石として注目が高まるが、果たしてその行方は――。

米国「露出席なら参加しない」

 「我々はロシアが出席するなら多くの会議に参加しないつもりだ」。米国のイエレン財務長官は6日、米議会下院でそう証言し、ロシア出席の場合はG20財務相・中銀総裁会議のボイコットを検討していることを明らかにした。実際にボイコットするかは不明だが、ロシア排除に強い姿勢を示した形だ。

 G20は、米欧日の主要7カ国(G7)にロシアや中国、インド、ブラジルなどの新興国を加えた枠組みだ。1997年のアジア通貨危機をきっかけに99年から財務相・中銀総裁会議が始まり、2008年のリーマン・ショックを機にサミットを含む枠組みに拡大。以降、世界経済の課題について主要国が協調して対処する枠組みとして定着した。

 そんな国際協調の枠組みは、ウクライナ危機で一変した。米欧日などG7は、ロシアへの制裁を実施。3月24日のG7サミットで「国際機関や多国間フォーラムは、もはやこれまでどおりにロシアとの間で活動を行うべきではない」と、制裁の一環としてロシア排除を求めることで一致した。日本も、表向きは「他国の参加見込みについて答える立場にない」(松野博一官房長官)としているが、「米国や欧州と協調している。ロシアが実際に会議に参加するのは日本としても望ましいことではない」(外交筋)との立場だ。

中国は露支持 板挟みのインドネシア

 しかし、中国やブラジルなど新興国はロシア排除に否定…

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【ウクライナ侵攻】

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