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警察庁関東管区警察局に4月1日、サイバー特別捜査隊(英語名National Cyber Unit)が発足した。国が持つ初めてのサイバー捜査専門部隊で、警察キャリアの佐藤快孝(よしたか)警視正(43)が初代隊長に就いた。サイバー攻撃の捜査において、日本警察の要となる新組織を率いるのはどんな人物なのか。
部門の垣根越える経験と人柄
「目に見える形で成果を上げて、サイバー空間における安全安心の確保に努めたい」。佐藤隊長は14日、報道各社の取材に抱負を述べた。「全国を管轄区域とした機動性の高い捜査にも取り組みたい」とも力を込めた。
東京大を卒業後、2002年に警察庁に入庁。13年から2年間は生活安全部門の警視庁サイバー犯罪対策課長、21年から1年ほど警視庁公安部の外事1課長を務めた。
これまでサイバー攻撃が起きると、省庁など行政機関が被害にあった場合は公安など警備部門、民間企業の被害では生活安全部門が原則として捜査を進めてきた。しかし、サイバー特別捜査隊はそうした区割りを乗り越えて事件捜査に当たるため、「生安と警備の両部門に目が利く」(警察庁幹部)という佐藤隊長への期待は大きい。
22年秋までに約200人体制となるサイバー特別捜査隊は、…
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