- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
阪神電車甲子園駅を降りる。改札を出るとすぐ横に甲子園筋という道路がある。駅のほうをふり返ってみると、線路が高架になっているとわかる。
甲子園球場と一緒に甲子園駅ができたのが、1924年だ。もうすぐ100年である。今では本線の線路の立体化率は95%。踏切は九つしかない。そんな阪神電車だから、すでに大正時代から交通渋滞を考えて高架にしたのかと思うのは早計だ。実は甲子園筋という道は、かつて枝川という川だった。その鉄橋の上につくられたのが甲子園駅なのである。
枝川が道路となり、その河川敷跡に甲子園球場が建設される光景を目の当たりにした少年がいた。
この記事は有料記事です。
残り1214文字(全文1487文字)