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東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からまもなく11年。被害が大きかった自治体の首長を中心に、復興の進捗(しんちょく)や直面する課題、今後の取り組みについて考えを聞いた。
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――山木屋地区の避難指示解除から3月末で5年。現状は?
除染が進み、国道114号や国道349号などの復興道路をはじめとするハード面は立派に整備されてきた。161世帯、336人が居住し、被災12市町村の中では復興は進んでいる方だと思う。だが、帰還者の6割強が65歳以上の高齢者。これからの地域の担い手をどう確保していくかが悩みどころだ。
町の特産品を目指すアンスリウムの栽培農家が増え、同地区で5軒、町内全体で12軒となって出荷量や価格は安定してきた。新型コロナウイルスの影響で輸入が制限されている中、市場では「アンスリウムと言えば川俣町」が定着しつつある。
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