- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

「『ワーキングマザー』って言葉、まだ使うの?」。10年前、知人からそう指摘されて、ドキリとした。当時子育て中だった私はこの言葉にむしろ愛着を感じ、記事にもよく使っていた。職場で働く母親がまだ少なかった時代、自分たちをつなぐ「名前」が必要だったし、周りにアピールする意味合いもあった。
でも「ワーキングファーザー」なんて誰も言わない。「ワーキングマザー」という言葉は「母親は本来育児に専念すべし」というメッセージを暗に伝えかねない。だからあの日思った。「この言葉が役目を終える日が来ればいい」
日本新聞労働組合連合に加盟する全国紙や地方紙の記者ら20人が出版した「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」を読んだ。「美しすぎる市議」など具体事例を挙げ、ジェンダーの観点から問題提起していて、役に立つ。
この記事は有料記事です。
残り594文字(全文946文字)