池袋暴走事故3年 3回目、穏やかな命日に 松永さん「加害者と話したかった」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
事故から3年となるのを前に、心境を語る遺族の松永拓也さん。亡くなった娘の莉子ちゃんが使っていたおままごとセット(奥)は残しておきたいと話す=東京都豊島区で2022年4月2日、手塚耕一郎撮影
事故から3年となるのを前に、心境を語る遺族の松永拓也さん。亡くなった娘の莉子ちゃんが使っていたおままごとセット(奥)は残しておきたいと話す=東京都豊島区で2022年4月2日、手塚耕一郎撮影

 3回目の命日を迎えた。刑事裁判が終わって初めての「4月19日」。池袋暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)は過去2回の命日をあえて忙しく過ごしてきた。しかし、「今回は穏やかに過ごしたい」と松永さんは言う。何度も中断しながらではあるが、遺品整理も始めた。悲しみと絶望、怒りを感じながら、たどり着いた今の心境とは。【聞き手・高井瞳、柿崎誠】

 <松永さんの妻真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)を乗用車ではねて死亡させたなどとして自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた飯塚幸三受刑者(90)は、公判で「ブレーキとアクセルは踏み間違えていない」などと無罪を主張した。だが、東京地裁は2021年9月2日、禁錮5年(求刑・禁錮7年)の実刑判決を言い渡し、確定した>

この記事は有料記事です。

残り1895文字(全文2234文字)

あわせて読みたい

ニュース特集