秋篠宮さま、4日で800キロの車移動 異例の「お出まし」の背景

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伊勢神宮内宮での結婚の「奉告の儀」を終えられ新幹線で帰京のため京都駅ホームに到着された秋篠宮さまと紀子さま=京都市下京区の京都駅新幹線ホームで1990年(平成2年)7月7日
伊勢神宮内宮での結婚の「奉告の儀」を終えられ新幹線で帰京のため京都駅ホームに到着された秋篠宮さまと紀子さま=京都市下京区の京都駅新幹線ホームで1990年(平成2年)7月7日

 秋篠宮さまは20~23日の日程で、伊勢神宮(三重県伊勢市)などに皇位継承順位1位の皇嗣になったことを報告するため、三重、奈良、京都の3府県を訪問される。通常、こうした「お出まし」は新幹線など鉄道を利用するケースが大半だが、今回は自動車での移動が中心となる。車の走行距離は4日間で約800キロ。異例の行程となった背景や警備上の課題をさぐった。

 秋篠宮さまの立皇嗣の礼は2020年11月8日に行われ、その後、速やかに秋篠宮妃紀子さまとともに伊勢神宮などを参拝する予定だった。しかし、新型コロナウイルス禍が収まらず、参拝は延期を余儀なくされた。

 宮内庁では「これ以上先延ばしできない」との意見があったものの、コロナ感染を拡大させるわけにはいかず、その両立が課題となっていた。

 そこで浮上したのが、鉄道ではなく自動車での移動だ。秋篠宮さまが駅を利用すれば、見物客らの出迎えで密集は避けられないが、車での移動なら「密」とならない可能性が高い。

 側近らと相談後、最後はご夫妻の考えで自動車での移動が決まったという。沿道に人が集まらないよう、車の走行ルートを周辺住民に伝えないことも徹底された。

 秋篠宮さまが国民とふれあう機会はほぼなくなるが、側近は「コロナのためなら仕方がない」と話す。

 ただ、車でのお出ましは困難も伴う。

 初日となる20日は東京都港区の秋篠宮邸から伊勢神宮までの約480キロを休憩を挟みながら移動する。21日は伊勢神宮を参拝後、…

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