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旦過市場火災

北九州市小倉北区の旦過市場一帯で2022年4月19日未明に42店舗を焼く火災が発生。「北九州の台所」のこれからは。

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親しまれた雰囲気変わり果て 北九州・旦過市場火災、市民に衝撃

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火災で店舗など約40店が焼けた旦過市場。上は北九州モノレール=北九州市小倉北区で2022年4月19日午前11時42分、平川義之撮影
火災で店舗など約40店が焼けた旦過市場。上は北九州モノレール=北九州市小倉北区で2022年4月19日午前11時42分、平川義之撮影

 市民の台所として親しまれ、100年以上の歴史がある北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場の一角が19日未明、大規模な火災に見舞われた。防災と老朽化の対策で再整備事業を進めているさなかの災禍で衝撃は大きく、市場関係者や市民は日常に溶け込んでいた市場の変わり果てた姿を力なく見つめていた。

 市場で料理店を営む女性(86)は19日午前3時ごろ、店舗奥で食事中に激しく戸をたたく音で表に出た。「火事よ!」。隣の店舗の知り合いが教えてくれた。市場の奥でボン、ボンと音を立てて炎と煙が上がっているのが見えた。「消防はまだ来ておらず、教えてもらわなければ逃げ遅れていた」と声を震わせた。

 火災現場のラーメン店に勤める女性(64)は午前2時40分ごろ、焦げ臭いにおいに気付いた。店は営業中で、店内の客と「変なにおいがするね」と話していると、飛び込んできた人に「火事!早く逃げて」と促されて外に出た。119番しようとしたが携帯電話を持つ手が震えて操作できなかった。「爆発の可能性があるから離れて」。駆け付けた消防隊員に言われ、鍵と携帯電話だけを持って逃げるしかなかった。

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