長崎・海星高生のいじめ自殺 兄「亡くなった感覚今もない」

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男子生徒が命を絶った現場で手を合わせる兄(手前)=長崎市で2022年4月20日午後1時59分、高橋広之撮影
男子生徒が命を絶った現場で手を合わせる兄(手前)=長崎市で2022年4月20日午後1時59分、高橋広之撮影

 5年前、長崎市の私立海星高の男性生徒(当時16歳)がいじめ被害を訴える手記を残して自殺した。生徒の兄(23)は今、国内のテーマパークに就職し汗を流す。ぬいぐるみやディズニーが好きでテーマパークで働くことを夢見ていた弟。命日の20日、弟が命を絶った長崎市の公園で手を合わせた兄は「弟に胸を張れるような仕事をする」と誓った。

 この春には、弟が生きていれば就職活動を始めるはずだった。兄は「弟が亡くなった感覚は今もない。『よその県の大学に進学しているだけじゃないか』と思うこともあるが、弟から就職活動の相談を受けられないことを思うと現実に引き戻される」と語った。

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